福岡ウーバー白書

綱渡りの様に見せかけて堅実に生きる漢

雨の稼働、強面のお兄さん

「びちゃびちゃやん」

「え・・・」

 

びあまにです。

 

今日は降ったり止んだりの雨。

そこそこ強く降ったこともあり、お昼時はオーダー盛況。

エストもしっかり走っていてやる前から中々やりがいを感じる日。

ということで10:30過ぎから稼働開始。

トントンとオーダーが入る。

外に出た時は降ってなかった雨が、11時くらいからまた降りだした。

雨が強くなってくると途端にかっぱはびしょ濡れ。

 

「けっこう降ってきたな」と思いつつ配達は3件目。

ここは現金配達、少しめんどくさい、さくっと終わらせようと思いつつマンションに到着。

チャイムを鳴らし玄関がドアが開いたのでエレベーターへ。

目的地のフロアに降りると、お客さんが玄関のドアを開けて待っていた。

見ると中々強面のお兄さん。内心ちょっとびびる。

過去、同じ様な雰囲気のお兄さんから少しどやされたことがあったのを思い出した。

粗相せんようにな・・と現金を預かり、お釣りを渡そうとしたその時。

 

 

「びちゃびちゃやん」とお兄さん。

 

 

(あれ、袋か中身か濡れてたかな・・・?やばい??)

 

 

「・・・外だいぶ降ってんの、びちゃびちゃやん。」

「あぁ…はい、けっこう強く降ってます~(よかったー!!無表情だから怒られるのかと思ったよww)」

 

なんだなんだ自分のことね、と安心し、お釣りを渡そうと小銭を準備しはじめた。すると。

 

 

「びちゃびちゃやけ、お釣りはいいよ。」

 

「え・・・」

 

 

 

強面お兄さんは奥に向かって「なぁ親父、びちゃびちゃやけお釣りはよかろ」と。

奥を覗くと優しそうなお父さん。

病気なのか布団の近くで身を起こしておられた。

 

「親父、よかろ」

「(コクリ)」

「よかよ、取っとき」

 

 

お礼を言って、下に降りる。

エレベーターホールでもう一度お礼のメッセージを送って完了ボタンをスワイプ。

そのお釣りは普段朝方配達した時の1~2件の配達料金に相当する金額だった。

 

 

ウーバーをやってると20件に1件くらいチップを頂けることがある。

基本的に、チップは配達が終わってそこそこ時間が経ったあと配達料金履歴に反映されるので、配達員はお礼を言いたくても言えないことが多い。

今回はちゃんと面と向かって御礼を言うことができて良かった。

 

マンションを出て次のピックアップ先に向かいながらお兄さんの顔を思い浮かべる。

そう言えば、自分がエレベーターから降りた時にはすでにドアを開けて待ってくれていた。

配達をしていると対面で渡すときにチャイムを押しても中々出てこないお客さんもいらっしゃる。(そんな時の配達員はそこそこやきもきしている 笑)

今思えば、ドアを開けて待ってくれていたことからも優しい方だったんだろう。

人は見かけによらないななどと月並みなことを思いつつ、次のピックアップ先に到着。

その後昼は13件配達し、休憩を挟んだ後に夜は9件。

一日で22件の配達ができました。

 

改めて強面のお兄さん、ありがとうございました。

優しそうなお父さんも、ありがとうございました。

ちょっと空気が悪い世の中だけど、こういった優しさに触れると配達員をやっていて良かったなと心底思います。

また配達しに行ったときはよろしくお願いします。

今日はこの辺で。

 

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